心配なことを気がねなく相談していただけるように、納得のいく診療を受けていただくために…
私自身もいつも立ち返ってみる原点はこんなことなのです。

患者さんといっしょに考え、いっしょに治療していきます

「喉が痛い」という同じ症状でも、ご飯が飲み込めないほど痛い、親戚に喉頭ガンにかかった人がいるから心配、入試が近いので痛みを何とかして…など、困っていることや受診の動機はさまざま。診察のとき私が「何にお困りですか?」とたずねるのは、痛みによっては点滴が必要とか、ガンの不安があるなら検査画像を見て納得してもらおうとか、ともかく痛みを軽くする薬を処方しようなど、個々に合った治療をするためです。また、似たようなアレルギー症状でも、薬で治したい、薬は飲みたくない、通院できるがステロイドは使いたくない…徹底的に治したい、苦しくない程度でよいなど、治療に対する希望も患者さんによってまちまちです。

治療方針を最終的に決めるのは患者さん自身。ご自身にとってよりよい治療方法を選択するために、正しい病気の知識を得ていただきたいと思います。限られた診療時間内でくわしいご説明するには限界があるので、当院ではテーマ別にパンフレットを用意しています。病気のこと、治療法のこと、検査のこと…手にとってよくお読みになり、わからないことは診察時に遠慮なくご質問ください。

スタッフみんなで診療に当たります

診察時間内に聞きそびれてしまうことがないよう、初診時の問診票のほかにアレルギー、めまい、子どもの聞こえ、嗅覚など、症状に応じた別の問診票にも記入いただき、できるだけくわしい情報提供をお願いしています。短い時間で密度の濃い診察ができるように、問診票のお答えを補う質問を看護師がさせていただく場合もあります。来院されてから帰られるまでの平均30 分の時間のうち、診察で医師と接する時間はごく一部分。 受け付け、看護師、検査室…みんなで診療に当たると いう心構えで、医療の質を高める努力をしています。

大きな病院との連携をうまくはかってゆきます

当院では、アレルギーの血液検査、鼻汁検査、細菌培 養検査、レントゲン検査、聴力検査、ニオイの検査など各 種検査ができ(別にパンフレットあり)、CT、MRIは都立神 経病院、武蔵野赤十字病院などへ検査委託をしています。 ひと通りの検査をしてある程度診断してから、病状にふさわ しい病院をご紹介しています。難聴の検査や治療が充実し ている、鼻の手術が得意など、大きな病院にも特徴があるか らです。また、どこの病院でも差のない手術もあれば、症例 数が限られていて特定な病院でないと十分な結果が期待 できない手術もあります。

主な紹介先の病院は、昭和大学病院、昭和大学藤が丘 病院、武蔵野赤十字病院、聖ヨハネ会桜町病院で、昭和大 学病院に関しては外来予約までとれます。診療所と病院の 特長を生かして上手に使い分けることも治癒への近道です。